世の中のあらゆることを、
スポーツを通して考える！

さまざまな視点でスポーツを学ぶ。

石井先生：

うちのゼミ＊のテーマ「スポーツ社会学」って、スポーツを通して現代社会や文化を考えられるのが面白いよね。僕は高校球児だったから、「高校野球」を学問として考察する研究があると知ったときは驚きだった。

大山さん：

僕はスポーツを通した地域活性化に興味があるんです。特に、北海道内の過疎地域の。

石井先生：

この専攻は、スポーツを入り口に法律や経済とかを横断的に学べるから、いろいろな切り口から地域活性に役立てられるよね。

大山さん：

先生は幅広い分野で研究されているし、どの分野についても情報量がすごいですよね。僕らが考えながら授業を受けられる工夫をしてくれてるの、すごく伝わります！

経験は力になる。

石井先生：

大山くんは積極的にいろいろな活動に取り組むよね。基礎スキーの指導員とか新聞社でのアルバイトとか。

大山さん：

先生の過去もいろいろですよね。大学では法律を勉強して、高校教員めざして。でも就職は新聞記者、今は大学の教員。先生の紹介で入った新聞社のアルバイト、おもにスポーツの試合を取材して記事を書いているんです。最近、要点をとらえて書く力とか聞く力とか世代が違う方とのコミュニケーション力とか、少しはついてきたかなって。

石井先生：

会話力にすごく磨きがかかったと思うよ。相手の考えを適切に読み取ろうとしている。その力で、ゼミ長としてみんなを引っ張ってくれて感謝してるよ。

大山さん：

でも、つい自分で動いちゃうんですよね。ひとに任せられるのが本当のリーダーだと思うんだけど…。

石井先生：

そう思っているのが立派！

やりたいことを、思いっきり！

大山さん：

僕はスキーをやりたくて北海道に来たんです。今の目標は、全日本スキー技術選手権に出場すること。あと、教員免許を取ること。地域の中高生とスポーツを使ったまちおこしなんて面白いんじゃないかと思うんです。

石井先生：

地方でのスポーツの指導者って、これからすごく重要だと思う。若いひとが地域課題に目を向けるって大切なことだから。大山くんが教員になって、こうした意識を次世代につないでくれたら、うれしいと思ってるよ。

＊ゼミ＝ゼミナール